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社団法人 信州の緑と野鳥を守る会

この度ミヤマでは「社団法人 信州の緑と野鳥を守る会」の法人会員となり、緑と野生鳥類の保護・調査や子供たちへの自然教育に協力することになりました。同会理事長の細野哲夫先生にお話しを伺いました。


hosono.jpg細野哲夫

理学博士。昭和3年中野市に生まれる。昭和47年度日本鳥学会学会賞を受賞。昭和61年度日本鳥類保護連盟総裁賞を受賞。
現在、日本野鳥の会理事・(社)信州の緑と野鳥を守る会理事長・細野塾塾長など多くの肩書きを持つ。

主な著書/「オナガの生活史の研究」「長野県鳥類目録」「長野県の野鳥」(共著)「里の鳥 オナガ」など


yacho.jpgオナガ:撮影 細野哲夫氏


-「社団法人 信州の緑と野鳥を守る会」では、どのような活動をしていらっしゃるんでしょうか。

 

緑と野生鳥類の保護や啓蒙活動、長野県から委託された野鳥の調査などを行なっています。具体的には河川や森林の鳥類の生息調査や探鳥会を開催したり、小中学校と連携して自然保護の重要性を子供達に教育したりしています。また、今年は現在問題になっている県下のカワウの生息調査(長野県からの委託)を進めています。

 

-野鳥からご覧になって、環境はどのように変わってきたでしょうか。

 

自然は変化しています。ミニマムな環境変化でも、野鳥が住みにくくなってきています。飯綱は大谷地が残っていても、水などが変わったためそこにいる野鳥のオオジシギは見られなくなってしまいました。戸隠は狭い範囲に多くの種類の野鳥がいるので、他県からバードウォッチングに訪れる人が絶えませんが、やはりアカショウビンなどの姿が見られなくなってきています。現在長野市のレッドデータブックの作成を依頼され、詳しく調査しているところですが、様相がここ十数年で変わってきていることを感じます。

 

-先生は「鳥はものさし」とおっしゃっていますが。

 

鳥を使って簡単に生活環境の自然度を計ることができるのです。まず表Iを見てください。それぞれの鳥に点数がついているので自分の家の周りに来る鳥の点数を合計してください。オナガは木のないところには来ませんから、比較的いい環境といえるでしょう。東京はカラスで困っているなんて報道されますが、それだけでもどんな環境か想像できます。ドバトは2点引いて下さい。ドバトは何でも食べるので、町が汚れると増えてくるのです。合計点がでたら表IIを見てください。あなたの住んでいる町の環境がわかります。Aランクでしたら健康的な環境です。その環境を大切にしてください。鳥に良いということは人間にとっても良いということ。鳥を大切にするという事は、自分を大切にすることになるのです。

 

-教員という仕事をしながら、何十年にもわたり研究を続け成果を出すのは素晴らしいことですね。

 

私にとって野鳥の研究はライフワークです。研究には時間も体力も必要ですが、自分の資質を高める手段で、やらずにはいられません。ただ、そう思ってやってきたことが、環境教育の一助となるのはうれしいものです。もっと自然に触れることのよさを広めて、次代によい自然環境を残していきたいですね。

 


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