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旧ピジョンポスト

ピジョンポスト Vol.33

2003.08.01

自然回帰型生活びと エッセイスト/山村レイコさんインタビュー

yamamura01.jpgインタビュー当日、朝霧高原はその名のとおり深い霧に包まれていました。霧が晴れ富士山をバックに広い牧草地の小高い丘の上に山村さんの住むトレーラーハウスが現れました。今回は、第一回ミヤマ環境フォーラムにパネリストとして出演してくださった山村レイコさんのご自宅を訪ね「自然回帰型生活びと」として幅広く活動されている山村さんにインタビューしました。


-美しい所ですね。こういう所で暮らしてみたいと思いますが実際にそうできるかというと難しいと思うのですが、山村さんがここに移り住んだきっかけは?

 

私が20代後半の頃はバブルの絶頂期で、その頃の夢は都内に1階がガソリンスタンド、2階がブティック、3階がレストランでその上に自分の家、なんてビルを建てたいと思っていました。バブル時代の基本的発想ですね(笑)。ところが初めてラリーに行ったエジプトの砂漠の中で、その夢はガラガラと崩れてしまったのです。もっと自分に必要な物がある事に気が付いたのです。「自然に囲まれて暮らしたい」という思いが私をここに連れてきたのですが、その頃15も病気を抱えていたのがここへ来て散歩をしていたら治ってしまいました。

 

-ご自分に本当に必要な物を見つけられたわけですね。ラリー、エッセイ、講演、農業、パワフルに活動されていますが心地よいバランスを感じます。中道というか...

 

中道と言えば富士山の修行の最後の行が「お中道」といって中腹を一周する「行」なんですよ。頂上を極める行、富士山の裾野を一周する行、それから「お中道」。私は、お中道が好きです。上でもなく下でもなくグルリと一周すると東西南北が見渡せて、広がりを感じます。でも「お中道」は上下に幅があるのでその幅をどれ位の位置で進んでゆくかが自分への戒めであり方向でもあり大切な所です。この幅を上手く取っていく事が「バランス」にも通じるのでは...

 

-フォーラムに出演していただいた時の山村さんのコメントもいわゆる環境至上主義というのではなく、人間や動物、植物や経済、様々なファクターの中でどうしていったら良いかという幅のあるコメントに私達を含めて多くの方が共感していたと思います。

 

中学生の時は将来、動物自然保護をやろうと思っていました。でも、バイクに出会ってラリーストになりましたが、世界中を走っていても無意識のうちに「環境」を感じていたのかもしれません。「あー海岸線がゴミだらけだ。」このゴミを拾おうとか。今、農業をやっているとまた違う角度から環境を見ることができます。水や光や作物、全ての物に感謝する。皆さんにこんな気持ちを伝えたいと思って「あなたもやってみませんか?」とここから小さく発信しています。 田植え、稲刈り。一回でもやってみると皆さんの中に様々な気持ちがわくと思います。そのきっかけを作れたらいいなーと。

 

-多様性の時代と言われますが、多くの事を経験した中から自分は何を選んでいくかが大切ですね。

 

これからは、環境問題を含めて「あれは駄目、これは駄目」と大声をあげて一斉に言う時代ではないような気がします。あえて、大声を出さなくても、どうすれば環境に良いのかわかっているわけですから、気付いた人が行動すればそれがスタンダードになっていく。皆が環境にとって良い事を少しづつでも選択していけば大きな効果につながるのではないでしょうか。

 

-日常生活でも企業活動でも同じ事が言えますね。本日はありがとうございました。

 

山村さんが収穫した雑穀米のタケノコご飯をいただきながら環境、農業、自然と話題はどんどん広がって楽しい取材をさせていただきました。 5月には田んぼのシーズンが始まり、今年はアイガモ、不耕起のお米作りに挑戦されるそうです。誌面では書ききれない山村さんの「自然回帰型生活びと」の詳しい内容はhttp://www.fairytale.jp/をご覧ください。尚、当日国際ラリーストとして山村さんに「エコドライブナビゲーションシステムMHS-01」の試乗をしていただきました。その結果は http://www.ecodrive-navigation.com/をご覧ください。


■プロフィール/山村レイコ(やまむら・れいこ)
yamamura02.jpg1957年 東京都生まれ。1976年日本一周のバイクツーリングに出発。365日をかけて旅をする。旅行中に記した「日本一周乙女の一人旅」をバイク雑誌に連載したことをきっかけに著述活動を開始。1987年ファラオラリー(エジプト)をきっかけに海外ラリーにのめりこむ。1995年富士山麓、朝霧高原に移り住む。2001年ミヤマ環境フォーラム パネリストとして参加。現在二輪及び四輪での海外クロスカントリーラリー出場「乗る!」」、エッセイの著述「書く!」、講演や体験取材レポート「喋る!」の3つの柱に、楽しむ農「作る!」を加えて活動中。


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